ジバンシーを着たホームレス

b0068450_11350594.jpg
 リスのアリエル

 ニッキーは、最近友達になったリスのアリエルとこの前会った小熊のベアーの話をした。
 「へー、知ってるよ、ベアーのことは。ずっと前から僕も友達さ」とアリエルは言った。
 「じゃあ、今度一緒に遊び行こうぜ」とニッキーはうきうきして言った。
 「そうだね、じゃあ何かお土産を持っていかなくちゃ」
 「うん、何がいい?うーんと、そうだなあ、毛皮のコートなんてどおお?」
 「ダメだよ、ベアーはもうすでに一杯着こんでいるし」
 「そうか」
 「そうだ、君のお気に入りのジバンシーなんてどかな」
 「ああ、そうだね。それがいい」
 
 と二人はベアーのいる森をめざして行った。
 「コンコン、ベアーいるかい?」
 「はい、誰?え?ニッキー、それにアリエル?今開ける」
 とベアーは穴倉のドアを開けて二人を中に入れた。
 「コンニチワ、ベアー。元気にしてたかい?」
 「やあ、どうも、よく来てくれた、さあ、どうぞ」と木の椅子を二人に示して座ることを促した。
 「で、何?今日は。」
 「いやあ、今日は君にプレゼントを持ってきたんだ。ほら、これ」
 「わー、すごい。なんて立派な服だろう。着てもいい?」
 「もちろんさ、どうかな?」
 とニッキーは鏡の前にベアーを連れて行き写してみせた。
 「どおお、似合うかな?」
 「ああ、とってもお似合いだよ」
 「ありがとう、いったいこれは誰のもの?」
 「ああ、ニッキーのだよ」とアリエルが言った。
 「ありがとう、ニッキー。お礼にパンとシチューをどうぞ:」
 といって皿を二つ用意してテーブルに出した。
 「うーん、スープもおいしい、ね、アリエル?」とニッキーがいうと、
 「うん、最高!」とアリエル。
 
 「今日はどうもありがとう。また、来てね」
 「ああ、じゃーね」と二人はベアーの家を出て帰ったさ。

[PR]
# by jamal2 | 2017-10-17 11:35 | 創作 | Comments(0)

本、ジャズ、映画・落語・プラモデル・・・ディレッタントな日々


by jamal
プロフィールを見る
画像一覧