せどり氏の散歩道2023-03-03T09:41:33+09:00jamal2For Creative Activity and FreedomExcite Blog無責任JAZZ一口メモ 5http://jamal.exblog.jp/33010681/2023-03-03T09:36:00+09:002023-03-03T09:41:33+09:002023-03-03T09:36:11+09:00jamal2古本かジャズBrad Mehldau /art of the trio 4 back at the vanguard
この全く味気ないジャケットからは予想できないとんでもない演奏が繰り広げられている。
数々のヴィレッジ・ヴァンガードの名演のなかでも屈指の1枚にあげてもいいという気がする。
バッハの平均律みたいに右手と左手のフレーズが同時進行するという超絶テクニック。
冒頭のAll the Tings You areで決まりというほどの熱気に興奮する。
ジョージ・ロッシの叩くバスドラの皮がわざと緩るましているのか、まさに「大太鼓」みたいだというのが気にかかるが問題なし。
三者の戦闘的な演奏の迫力に圧倒される。
Brad Mehldau-p, Larry Grenadier-b, Jorge Rossy-ds
1999
W.B
]]>中勘助『銀の匙』~私のなかの「銀の匙」その1http://jamal.exblog.jp/32985533/2023-02-27T12:43:00+09:002023-02-27T12:43:42+09:002023-02-27T12:43:42+09:00jamal2古本かジャズこの中勘助の『銀の匙』を読むと必ずしも同じ経験をしているわけではないのに、幼い時の記憶の襞にすっと入ってきて、そこをくすぐるようにその頃の自分の頭に流れていった思いが次々と思い出されて勘助の回想に同化してくる。
私の場合は勘助にとっての叔母ではなく、勿論父母や兄弟もそのなかに入るが、しかしながら祖父母が主な相手であり、且つどちらかというと独り遊びの世界に浸るという日々の記憶だ。
]]>無責任JAZZ一口メモ 4http://jamal.exblog.jp/32917415/2023-02-15T08:11:00+09:002023-02-25T18:15:44+09:002023-02-15T08:11:08+09:00jamal2古本かジャズJaki Byard/Sunshine of My Soul
同じスタイルにじっとしていられないジャッキー・バイアードの変態ワールド全開。
目の前がグルグル回る幻覚症状をおこさせたり、スウィングしてたかと思えばフリーに走ったり。
エルヴィン・ジョーンズもダヴィッド・アイゼンソンもその世界によくつきあっている。
一度はまると病みつきになる依存性がある。
このアルバムでの演奏は様々なスタイルのなかで「遊ぶ」姿という音を楽しむという本来的なエンターティメントといえるのではないだろうか。
ラグタイムからフリー・フォームまで、いやクラシックにおける現代音楽の要素さえ取り入れてダイナミックに演奏するという大きな振れ幅を持って、どのスタイルにも安住しない反骨精神さえ感じる。そういう意味ではあらゆるスタイリストを嘲笑うかのようだ。
ここら辺が幾つかのアルバムで共演したローランド・カークと気脈の通じあえるところかなと思う。
Jaki Byrd-p, David Izennzon-b, Elvin Jones-ds
1967
Prestige
オリジナルジャケットじゃないけれど、悪くない。
Riversideのウエスはやっぱりいいなと納得させる一枚。
A Double Does Of Soulで聴いたジェイムズ・クレイのフルートが生きている。
サム・ジョーンズとルイス・ヘイスのワッセワッセという機関車みたいなリズムが、ウエス、クレイのグルーヴ感を際立たせている。
Wes Montgomery-g、James Clay-fl,ts, victor Feldman-p, Sam Jones-b, Louis Hayes-ds
1960
Riverside
]]>「我が青春のラジオ・デイズ」第六回http://jamal.exblog.jp/32826722/2023-01-30T09:54:00+09:002023-01-30T11:11:55+09:002023-01-30T09:54:52+09:00jamal2我が青春のラジオ・デイズ最近まで知らなかったんだけど、ビートルズとソウル・ミュージックというかモータウン・サウンドの大御所スモーキー・ロビンソンとの親密な関係というのがあって、ジョン・レノンやジョージ・ハリスンは多大な影響を受け、ジョージにいたっては本当にリスペクトしているアーティスはボブ・ディランとスモーキー・ロビンソンだけだとも言っているそうだ。
ビートルズとスモーキー・ロビンソンとの濃密な関係を臭わせるアルバムとしてWith The BeatlesのなかのYou've Really Got A Hold On Meなどはロビンソンのヒット曲のカバーだとは知らなかった。
ジョージがロビンソンをリスペクトしていると知って、ロビンソンのベスト・アルバムなどを聴いてみると、なるほどこの曲が歌われているし、演奏はビートルズがやったのと全く同じだった。これにはかなりびっくりした。
ジョンの場合も彼のRock “N” Rollというアルバムはオールディズの曲を歌ったもので、ロカビリーとかR&B色が濃厚で、これもロビンソン等の影響を感じさせる。
ビートルズ解散後の彼らの活動は勿論ラジオでのヒット曲として知ることが出来る。
例えばジョージのMy Sweet LordやWhat is Life、ポールのAnother Day、ジョンの「イマジン」などといった具合だけれど、私としては当時のこういう曲には何か不甲斐なさを感じてしまっていた。こんなのビートル達じゃない、ってね。
でも、懐かしさが手伝ってか今聴きなおすと、いいね!といえる。
あの頃女性のピアノの弾き語りというのが流行って、今言った荒井由実とか五輪真弓とか、「教授」こと坂本龍一の奥さんだった矢野顕子とかがいた。
ああ、忘れてました。坂本龍一で思い出した。高橋幸宏さんがお亡くなりになりましたな。ジェフ・ベック共々残念なことです。
女性ピアノ弾き語りの元祖がアレサ・フランクリンだとしてそれに続くのが、キャロル・キングだと言っていいんじゃないかなと思う。
実際アレサ・フランクリンが1967年に歌った「ナチュラル・ウーマン You Make Me Feel Like A Natural Woman」はジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの共作だった。
キャロル・キングのアルバム「つづれおり Tapestry」のB面最後にセルフ・カバーとして納められている。
Kennedy Center Honorsでキャロル・キングが表彰された時に、アレサ・フランクリンがこれを熱唱してキャロルを大興奮させた。
でやっぱり荒井由実などはそのキャロルの影響を大いにこうむっていると思える。
このアルバムどれをとっても上出来で、一曲ずつシングルにしてもそこそこいけるんじゃないかというくらいで、夫だったジェイムス・テイラーも歌っているYou’ve got a friend, 他にもIt’s too lateとか有名な曲が入っている大好きなアルバムだ。
つくづく思うに、音楽と共に生きてこれてホントによかったなと。人間は賢くも愚かなものだけれど、音楽は人類史上最高傑作といっていいんじゃないかと思う。
音楽を聴けさへすれば、何も大したことが出来なくともそれで良かったんじゃないかと思えてしまう。
人間愚かにも国境争いや覇権争いで戦争なんかしてきて、まさかとは思うけれど原子爆弾なんかで人類が破滅することになった日にゃ、全くやり切れんです、ねぇプーチンさん。
原爆だの原発だの・・・パンドラの箱をあけちゃならんのだったんです。と、私は思いますがね。
平和であってこそ音楽という人類が生んだ傑作を生活の糧に出来るわけで。
だからYou’ve got a friendじゃないけど、音楽さん、お友達でいてくれてホント有難うと言いたい。
なんてそんな具合で字数かせぎしてるわけでありまして、今回あまり書くこともなさそうなので早速キャロル・キングで「ナチュラル・ウーマン You Make Me Feel Like A Natural Woman」。
]]>「我が青春のラジオ・デイズ」第四回http://jamal.exblog.jp/32824291/2023-01-29T02:48:00+09:002023-01-29T09:57:16+09:002023-01-29T02:48:13+09:00jamal2我が青春のラジオ・デイズさて、今夜もお届けする「我が青春のラジオ・デイズ」(いやね、毎日夜中に書いているわけではないのですが、今夜も「桑田佳祐のやさしい夜遊び」をradikoで聞いてからと思ったわけで)。
お待たせしました今回こそはT.REXと言いたいところだったんだけど、ついこのラジオ番組を聞いてしまって、1973年特集(つまり50年前のヒット曲)で、早世したアーティストにジミ・ヘンドリックスやらジャニス・ジョップリンやら出てきてしまって、あ、もうこれで決まりかと思いきやグランド・ファンク・レイルロードのWe’re an American Bandを聴いた日にゃ、これでいくしかないとなったわけ。
いや、しかし年代別のヒット曲をつらつらながめてみて、ぴんとくるのはこの‘73年くらいまでで、これ以後はジャズにはまったのだから、そうなんでしょう。
しかし50年前とはね。
昨日こんなテーマで書いているのだからと、起きる当てもなく眠っていたシングルレコードを引っ張り出して聴きあさっていたのだけれど、ふとこんなレコードを見つけてしまった。
一枚はバニラ・ファッジの「キープ・ミー・ハンギング・オン」。もう一枚はEP盤だがバート・バカラックの曲でビリー・トーマスの「雨にぬれても」と片面はディオンヌ・ワーウィックの「ILL NEVER FALL IN LOVE(恋よ、さようなら)」と「サン・ホセへの道」というやつで、おお、これは!と50年以上もはるか昔を思い出した。
]]>「我が青春のラジオ・デイズ」第二回http://jamal.exblog.jp/32818078/2023-01-27T08:41:00+09:002023-01-27T20:01:23+09:002023-01-27T08:41:31+09:00jamal2我が青春のラジオ・デイズ昨日、松山千春がDJを務めたラジオ番組を「オールナイト・北海道」と書いてしまって、違ったかなと今日確かめると同じローカル番組で札幌放送STVでやっていた「アタック・ヤング」での1977年からの放送、もしくは同局の「サンディジャンボスペシャル」での「千春のひとりうた」(こっちの方は全く記憶にない)であろうということが判明したがいずれも彼のデビュー当時の放送で、同年には「オールナイト・ニッポン」のDJも務めるという大忙しで、同じく北海道出身の中島みゆき共々の「毒虫コンビ」で毒舌を吐きまくっていたわけだが、千春の北海道弁まるだしのトークでは「したからバカヤローお前、ゆったべ。それじゃ、ダメだっていったべさ」てな具合で、リスナーにむかって話しかけてくる語り掛けは親近感を抱かせるものがあった。
彼の出身は北海道は道東の足寄町という田舎町で、私もそう遠くない町に赴任していた関係で、2,3度通りかかったものだった。(立ち寄りはしない。なんせ、なあ~にも無いド田舎なのだから)
で、彼の名曲の数々のなかには「長い夜」というのがあるけれど、ふと思いだしたのが1970年にヒットしたアメリカのブラスロックの大御所シカゴにも同名の曲があることだった。
これは原題: 25 or 6 to 4というもので、アメリカのビルボード Hot 100チャートにおいて4位になった位のヒット曲で、ブラス・セクションもさることながらテリー・キャスのワウペダルを利用したエレクトリックギターがめちゃくちゃ恰好よかった。
当時シングルというと3分程度が常識だったのが、4分をこえる作品となっている。
なにせテリー・キャスの目もくらむばかりの長いギター・ソロがあった位だから。
]]>無責任JAZZ一口メモ 2http://jamal.exblog.jp/32756625/2023-01-14T18:42:00+09:002023-01-31T21:40:15+09:002023-01-11T20:11:59+09:00jamal2古本かジャズGerry Mulligan / Night Lights
Prelude in E Minorがあるから、このアルバムは光っている?のかな。
きっとそうに違いない。
西海岸ジャズの発想だ。
Gerry Mulligan - bs, p(track 1 only), Art Farmer - flh, Bob Brookmeyer - valve tb, Jim Hall - g, Bill Crow - b, Dave Bailey - ds
1963
Phillips
Wes Montgomery/ Boss Guitar
これはいい。
パット・マルティーノのThe Vist!を思い出す。
疾駆した軽快なグルーブ感と哀感が織りまぜられている。
The Visit!ではサイド・ギターとベースの部分をオルガンが担っているから近似した感じを持たせているのかな?
Wes Montgomery – g, Melvin Rhyne – org, Jimmy Cobb – ds
Riverside
1963
Wes Montgomery/ A day in the Life
音楽の好き嫌いに関して寛容などいらない。ビートルズの曲をジャズでやられるのは好きではない。
しかもストリングつきと来ている。
ウエスの嫌いな面が出ていている。
CTIはそういうことをさせるから嫌いだ。
Wes Montgomery – g, Herbie Hancock – p,Ron Carter – b,Grady Tate – ds Ray Barretto – perc
1967
CTI
ラジオでロッド・スチュアートが歌うチャップリンの”スマイル”を聴いていたのだけれど、そういうえばと引っ張り出したJanet Seidelのこのアルバムで歌うSMILE。
大抵は涙、涙で聴く筈のものが、なんと陽気なことか。
チガウんだよなと思ったものの、まあ、解釈も色々あるもんだし・・・と頭では納得するものの、心では泣いていた。
Janet Seidel vo, Yom Baker vo, as, ts, Chuck Morgan g, Ian Date g, David Sidel b, Billy Ross ds, Kevin Hunt p, Willam Galison harmonika
1992~2000
fab
The Best Thing For You , Cheek To Cheek . Manha De Carnival . Love Letters . 42nd Street . My Foolish Heart . Old Fashioned Love . Nature Boy . I Wish You Love . Golden Earrings . Comes Love . Hymne A L'amour . Rockin' Chair . Smile . Winter Moon
Mal Waldron / All Alone
マイナーが似合う激情家。
同じフレーズを納得するまで連打するガッツある訥々としたピアノにも哀感があり、涙がある。
All Alone,Three for Cici , Waltz of Oblivosの名曲には脱帽する。
沈思黙考。ここに極まる。
Mal Waldoron p
1966
GLOBE
side A
All Alone, Due Torri, A View of S.Luca, Blue Summer
Side B
If You Think I'm Licked, Three for Cici, Mosque Raid, Waltz of Oblivious
Keith Jarrett p, ss, Dewy Redman ts, Sam Jones g, Charlie Haden b, Paul Motian dsGuihereme Franco and Danny Johnson perc
19742.27,28
MCA
Side A
The Rich and The Poor, Bluestreak, Fullsuvollivus, Treasure Island
Side B
Introduction, Le Mistral, Angeles, Sister Fortune