柳田邦男『マリコ』を読み始めようとしていたのだが、他事に時間をくわれて疲れ切って手に付かない。
他事とはまずYouTubeのアップロードに関する著作権警告への対応である。まずアップするコンテンツがことごとく著作権にひっかかり、何とかうまい対応はないものかと苦慮するのだが、YouTube側の対応は極めて機械的で、どんなに心を込め誠意を示しても「一般的質問」には答えられないという。それならばとありとあらゆる利用規約を読み尽くしてみると、責任対応において矛盾する表記もあり利用(たとえばダウンロードに関して)に対する責任放棄するという表記と相反する規制の姿勢を示したりと曖昧な表現もある。(まあ、たばこのパッケージに書かれている危険警告と同じようなものだが)で、肝心の著作権に関してはこと細かく列記しているが、利用者の意図を反映するというような甘い考えはもてないわけで、いわば紋切り型にこうなってますから的文言で押し通す。収益受け取り拒否を申告しても、どこそこのレコード会社、放送局、コンテンツを独占的に所有するIDを取得しているなどなど、どこで見張っているのか恐ろしいくらいの監視体制でこの著作権に関してはピリピリしているのを感じる。 やっとロシアだかのサイトから入手したコンテンツも結局大本が押さえればアップロードしてもブロックされ公開できず、アカウントを失うかもと脅しをかけられる始末だ。 前に一度チャンネルごと消されたことがあって、もうやめようと思っていたのだが、どうも腹の虫が治まらない。腹を決めてこれで消されたら討ち死にだとアップしたが、あえなく撃沈。いったい何ならいいのかと自分でもしつこいと思いつつ諦めきれない。 アップロードして結構人気があって評価もされ感謝のコメントも貰ったが、そんなんでいい気になってるなんて甘い甘いということだろう。とにかく何が引っかかるか事前にはわかりようがないのだから、恐る恐るこれならどうかなんてビクビクしてまでやるようなことではない気がする。 「月額35万円の不労所得を得ることができる」なんて宣伝文句もあるが、どんな抜け道を使えばそんなことができるんだろう。 アップロードの意義は有益な情報を公開し公共の利益に資するのか、著作権を遵守することばかりに厳粛で、それが守られる範疇でコンテンツから収益の50%程度をYouTube側が儲けるという仕組みを保持し続けることに営利性を求め、善良な利用者の期待を裏切り続けるのか、そこんところが僕の怒りの原点である。アップロードするものがいなければGoogle側も困るだろう。巨大化したGoogleの驕りを感じる。収益の飴をぶら下げておいて、おいでおいでしてるくせに、著作権という化け物が門前払いを食わせるという格好ではないか。 もうひとつ時間を費やして疲れたのが、動画の音声を翻訳しないまでもテキストに自動変換することができないかと今日一日かかってソフトを探し試してみたが、どれもこれも僕の意図をかなえるものはなかった。物事なんでも成功感があれば疲れも忘れられるのだが、そうじゃない場合の疲れ方は尋常じゃない。 2日連続こんなことをしてるだから。 具体的にはGeorge Harrison Living in the Material Worldを某サイトから入手したのだが、これがあのマーティン・スコセッシ監督によるものであるのを最近知ったのだが、それを偶然見つけることが出来た。しかし英語に関しては書いてあるものを読んで訳すことはなんとか出来ても、映像で何を喋っているのか聞き取ることが出来ない。これがなんとか翻訳しなくても活字として読みとって変換してくれる手段はないものかと思った。字幕を業者に依頼して作ってもらうと数十万円単位の費用がかかる。ところがそれらしきソフトをみつけて喜んでいたら、なんじゃこれという全く内容の違う結果がでてしまう。多少文法的におかしくてもいいから、そして言語のままでいいから文字表記してくれないかなと、いったん盛り上がった気持ちが萎えてしまった。 ヒアリングが苦手だったのが徒となった。ペラペラの(勿論だが)英語でしかもリバプール訛りがあるというビートルズのメンバー(ばかりじゃないが)の喋りを聞き取るなんて今の僕には全く不可能だ。多分字幕つきのDVDもでてることだろうが、そこまでしたくない。何事も「無料」というのはかえって高くつく。 オドレイ・トゥトゥの「アメリ」を久しぶりにみつけて(以前は字幕付きで無料サイトで公開してたが、すぐ消える)内容は知ってたから言語のままで見て少し慰められた。 無料動画サイトさんよ、著作権にびくついてないで頑張ってよといいたくなる。(そうもいかないか・・・あ~あ!)
by jamal2
| 2016-07-30 18:19
| 映画
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