ピアノレスは和声に拘束されず自由度の高い演奏を可能にする。しかしピアノが抜けた分それぞれの奏者とりわけドラムスの手数を多くしなければならないとエルヴィンが言っていた。 自由度の最も恩恵に浴しているのは多分ファレルに相当することになりそうだがこのトリオで言えばどの奏者もその自由奔放さにおいて差異はないと思われる。 BNに初リーダーアルバムとしてこういう姿で残すというには、当然ロリンズとのあのヴィレッジ・ヴァンガードのセッションを連想させられるのだが、文字通り息詰まる鬩ぎ合いから生まれる切迫感が縦断している。誰が独壇場となるとは言えないが、互いにコンビネーションのなかで可能な独創的プレーが交差しあう。その度合いの激しさがスリルを生んでいる。 曲想によって持ち変えるファレルの楽器は、素晴らしく的を得てトラックごとの色彩感を与えているうえにエルヴィンのドラムスの炸裂具合に驚くばかりだ。
by jamal2
| 2021-07-18 05:11
| JAZZ
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