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浅草弾左衛門とは・・・

前々から気になっていた題材で「浅草弾左衛門」についての書籍として、「弾左衛門」と言えば塩見鮮一郎をおいて他はないのだが今回は彼の弾左衛門関連の書籍として『弾左衛門とその時代』を選んでamazonに注文した。穢多・非人頭として江戸における一群の纏め役を家康から認められた人物を代々「弾左衛門」とした。同じく江戸において遊女・遊郭をおこし家康から吉原を認めさせた庄司甚右衛門同様、江戸という時代の体制を見ていく上で欠かせない存在である。加えて弾左衛門と支配力を競って敗れた車善七の存在も見ておきたい。以前隆慶一郎の『吉原御免状』を読んでこんな面白い作品はそうないというほど夢中になったものだった。車善七は「寅さん」こと車寅次郎なんだということを聞いてへぇーとも思った。そんな面白い話も読ませてもらえるのかも知れない。
もう一冊今回注文したのが、李 御寧の『「縮み」志向の日本人』。これは松岡正剛『にほんとニッポン 読み飛ばし日本文化譜』の関連書籍としてリストアップしていたもの。「縮景」とか「包む文化」盆栽や床の間、一寸法師や牛若丸・・・日本人は何故小さいものが好きなのかを韓国人の目から解き明かすものらしい。期待しよう。

泯さんが「朝イチ」に出演したのを編集してアップしたので・・・




by jamal2 | 2015-06-14 20:11 | | Comments(0)

コトバとカラダ

松岡正剛×田中泯『意心伝心 コトバとカラダのお作法』を3日ほど前に読了した。多分今年一番ビビビ・・・ときた対談集になると思う。この対話は二人の弟子とも謂うべき太田香保と石原淋がしかけたものでインタビュアーを挟んで二人の出会いはもとより出生が同時期であり背負ってきた歴史に共通項を持つ、例えば戦時を一時期でも潜ってきたとか、二人の共通の人物でありこの対話の機軸ともなる土方巽の存在とか、共に少年期或いは青年期を跨いで「吃音」系の「負」を背負っていたことなどもあり、コトバが巧く外に出ない分、虚/空/洞(うろ)に溜まる水や塵埃のごとくどんどん内なるコトバを溜めていた記憶が彼等の成長の土台なり原風景になっていたことなどを知るにつけ、まさに僕自身が外に向かって自分を表現することの下手な、その分「内言語」ばかりを蓄積させて、どうやったら周りの人間と巧くコミュニケーションしたら良いのか悩み続けた少年期・青年期いやいや就職してからも職場の人間との共通言語をもてない自分に悩んだことを思い出させ、それらを忘れ去ったことのように封印していたことに気づかされ、それがどういう意味合いにとれるかを気づかされたこともこの著の一部としてのあげられるだろう。
ページを捲るたびに出てくる二人の会話の衝撃性に打擲され続けたのだが、それは多くはコトバとカラダという表現方法の原子の在り方、有り様、が無限大の広がりをもって世界と対峙していることに気づく過程であり、トリガーともなると直感的に感じさせる消息ともなった。
二人とも少年期は「ひとり遊び」がメインであったことも大いに共感のもととなった。ひとり遊びのなかである舞台を想像し演じられる登場人物のやりとり、誰にも気づかれない場でその状況を実況中継のように進めていく物語の作者ともなるちょっと変わった少年こそは僕を含めた三者に共通する「秘め事」だといえるだろう。
眠さんのコトバで「われわれが知っている伝統舞踏よりもっと以前の踊り、原初の踊りってどういうものだったんだろうと考えていくうちに、言語より早いコミュニケーションとして私たちは「振り」を持っていたんじゃないかと思ったんですね。身振りや手振りのなかに、すでに踊りはあったに違いないです。」
これはアンドレ・ルロワ・グーランの大著『身ぶりと言葉』にもあったごとく、更には僕自身が23年間勤務した職場の現場で、コトバを持たない子供たちがカラダ全身や顔の表情で伝えようとすることを読みとってきた経験でみっちり彼等から教え込まれたことだったので、正剛氏が歩道橋を渡る身体障害者を舞踏家と見間違えたように、無言が語るコトバの重み、カラダの表現力に共感した一齣でもあった。
斯様にこの著はどこを拾っても色んなことを思い出したり考え直すトリガーとなるもので、折りにつけ引っ張り出して再読してみたい。

眠さんが出演した山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」もみてみた。多分だいぶ以前に観ているのだろうが、眠さんの演技に注目できなったので改めてみて、「ああ、踊ってる!」と再認識した次第。



by jamal2 | 2015-04-27 09:57 | | Comments(0)

踊り 身体言語

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 今日は色々綴りたいのだが、忘れる前に先ず田中泯について。今朝ドラで「まれ」に出演している能登の塩職人桶作元治役の田中泯。渋い役所ながら祭りとなると驚喜する人物。実はダンサー、前衛舞踏家・・・このドラマが始まった時のテロップに彼の名前が出たときにあれ?どこかで・・・そう松岡正剛の記述に時折見かけた、確か土方巽に関連して出てきた名前だったような気がしていたのだが、暫く調べもしないでいたのだが今日朝ドラの終わった後の「朝イチ」に出演して、ああ、やっぱりとなった。このMCとのやり取りの一つ一つの言葉が凄い!何れYouTbeか何かで再度見れるのかも知れないが、彼の踊りというものに古代人がまだ言葉も確立する以前の自然発生的表現の発露を感じた。踊りの発祥と謂って良いのかも知れない。その末裔として彼が処選ぶことなくその場に感じた儘を表現するというパフォーマンス(場踊り)があったのではないか。彼自身は土方巽に影響されとは謂っているが、そこに通底するものこそは、古代人のそれではなかったのかという気がした。舞踏家と呼ばれることを嫌い、何だか言葉に仕様がない自分自身の内なるものの表現が踊りとなったという。これぞ見つけたり!という感慨だった。早速関連書籍がないかとamazonを探るに、あった!これ以外にないという書籍、松岡正剛、田中泯共著だか対談だかわからぬが、『意身伝心:コトバとカラダのお作法』。正剛は泯氏を親友と称している。そんな仲だとは夢にも知らず。千夜千冊の「インプロヴィゼーション」という書物の紹介に泯氏からデレク・ベイリーの訃報を電話で受けたというのがあって、その著はジャズファン必見らしいのだが、そんな領域で相統合しあう仲だとはこれまた吃驚。デレク・ベイリーは所謂フリージャズ関連ということであれば、オーネット・コールマンとかアーチ・シェップとかセシル・テイラーとかそのあたりで聴いてるのかないのか定かではないのだが、それは何れ。
ことは序でだが、朝ドラ「まれ」のオープニングの土屋太鳳の踊りは振り付けなしでおまかせで撮ったらしい。初め見たときからいいなと思ってたが。
調子にのってもうひとつ踊りで感動した覚えのあるのが、ニジンスキー振り付けによるストラヴィンスキーの「春の祭典」。最初に見たのは映画「シャネルとストラヴィンスキー」の最初の場面。初演で罵声とぶなか演じられた舞台上の踊り子の振りにすっかりまいってしまった。後でYouTubeで確認するにまさにこれというもので、今日の動画は泯さんにしようか、春の祭典にしようか迷う。

おまけで言うと、ニジンスキーといえば、「愛と哀しみのボレロ」の出だしで踊っているのが彼。といってもニジンスキー役だけれど。実際踊っているのは、ジョルジュ・ドン。空港の場面で亡命するシーンがある。伝統のロシアバレー団で活躍した。彼と組んで公演を企画した人物は、セルゲイ・ディアギレフ。「シャネルとストラヴィンスキー」にも出ていた。プロデューサーであり、嘗ては作曲家を目指してリムスキー・コルサレフに師事した。1907年、パリ・オペラ座でラフマニノフ自身で演奏した「ピアノ協奏曲2番」をも手がけた。これが、僕の大好きな曲だった。映画「シャイン」でデイヴィット・ヘルフゴットの18番で、超絶技巧が求められる曲で、この練習の為に精神を犯された。それが亡くなるまで続いていたが、ピアノは立派に弾いていた。このCDも持っている。ヘルフゴットの動画もみたことがある。



ベイリーと泯との「複式夢幻能」をみる思い。

「愛と哀しみのボレロ」のジョルジュ・ドン

間違った。「第三番だった」これが好き。ついでに

映画「シャイン」本人そっくりさんだ。

しかしても、僕がどうして「踊り」に興味をもつようになったのか。バレエといえば、「白鳥の湖」なんかが有名だが、ちっともいいとはおもっていなかった。バレーといえばストイックな練習のイメージがあるばかりで、ちっとも自由じゃない。
多分、アンドレ・ルロワ=グーランの『身振りと言葉』を読んだあたりだと見当を付けている。「言葉」の発生以前にあった「身振り」。言葉の変わりになる身振りへの興味といったところだろう。だから泯氏の「踊り」には古代の名残があると感じた。その泯氏の踊りが発生する源は、原始のミームが働いているからだと。自然発生的であるのが自然なのだ。「地場」という言葉があるが、その「場」が彼をして踊らしめる。
未だに「白鳥の湖」なんかには興味がない。あれは作れた踊りだ。「芸術」しちゃったらつまらなくなる。かといって、ニジンスキーの振り付けるバレーに感動するのは何故だろう。「形式」が斬新で型破りだから・・・かな?泯氏の感性であるが、やっぱり彼だって自分で「型」を作っている。そこら辺のことを面白い動画で見つけた。
「まれの塩田職人・田中泯VS土のソムリエ・挟土秀平」というタイトル。土壁職人が「芸術」に高めた挟土氏とそれを見つめる泯氏の出逢い。これは凄い。

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by jamal2 | 2015-04-17 17:24 | 芸術 | Comments(0)

本、ジャズ、映画・落語・プラモデル・・・ディレッタントな日々


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